武甲山資料館では、秋の「武甲山植物群」写真展を行います。
武甲山の登山道沿いで見られる多くの草花ですが、開花の瞬間に出会うことがなかなか叶いません。石灰岩である地質と気候、そして、動植物の営みに変化しながら命を繋いだ植物写真24枚を、パネルで特別展示いたします。
写真は左から、ツルニンジン(キキョウ科)と、トチバニンジン(ウコギ科)です。
花や果実が美しいばかりでなく、根がもつ高い薬用効果でも知られています。
この機会をお見逃しなく、ぜひご覧ください。
と き 9月1日(日)から11月30日(土)
開館時間 午前9時~午後4時
入館料 一般210円 小中学生100円
お問合せ 武甲山資料館(火曜日休館)☎0494-24-7555
*写真展「武甲山植物群(秋)」展示一覧チラシ有
2024年08月31日 土曜日
秩父太平洋セメント(株)三輪鉱業所では、1977年頃から武甲山に自生していた、ムラサキの増殖を行ってきました。今年もご協力いただき、武甲山の希少植物、「ムラサキ」の特別展示を行います。
赤紫色の根が特徴であり、奈良時代から紫根染めの原料として使われたムラサキですが、江戸時代に入り、外科医の華岡青洲により、火傷やあかぎれなど皮膚炎に良いとされる「紫雲膏」の名で広まり、珍重された薬用植物でもあります。
柔らかく繊細な花は、そんな強さやたくましさを、露ほども感じさせません。
万葉集には、156種類の植物(万葉植物)が詠まれているそうです。その中でも、紫草(ムラサキ)を詠んだものが17首あるそうです。調べてゆくと、「薬猟」(くすりがり)という言葉に出会いました。
当時の謳い手たちは、狩猟だけでなく、薬草などを採る狩りを楽しんでいたようです。ムラサキと人の関係は深く、枚挙に遑がありません。この機会をお見逃しなく、ぜひご覧ください。
展示期間:6月7日(金)~21日(金) ※火曜休館日
2024/06/07
武甲山の貴重な植物の保護増殖をしている秩父太平洋セメント㈱のご協力により、「チチブイワザクラ」の特別展示を今年も行っています。4月24日(水)まで予定してますが、花の状況により展示期間が短くなる場合がございます。
「武甲山石灰岩特殊植物群落」として国の天然記念物に指定されていますが、埼玉県の「絶滅危惧1A類」に指定されている希少な植物です。
展示期間中、その「チチブイワザクラ」を発見命名した日本の菌類学者「清水大典」氏の冊子をプレゼントしていますので、ご希望の方は受付にお声かけ下さい。なお、数に限りがございますので、お早めに!
2024年04月11日 木曜日